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前作の「中田英寿 鼓動」に引き続いての著作であるが、中田選手の舞台裏の
話が今回も詳細に展開されている。とかくスター選手ともなると一般の人間には
表面的に素晴らしい面ばかりについ目が行きがちなものであるが、この本には
派手やかなストーリーよりもむしろ強豪が集う欧州リーグのトップレベルの世界で
1人のプレーヤーとして活躍していくための現実かつ壮絶な”闘い”の日々が
リアルに描写されている。
 
中田選手がJリーグのベルマーレ平塚からセリアAのペルージャに移籍し活躍して
いた頃が懐かしく思い出されるが(個人的には当時のペルージャのユニフォームを
かたどったアクセサリーを今でも大切に持っている)、当時ペルージャのオーナー
ファミリーとの契約において金銭面で支払いトラブルがあったこともこの本で初めて
知らされた次第。
 
ペルージャからセリエAでの優勝への一翼を担ったローマへ移籍し、その後は
いくつかのクラブを経てイギリスのプレミアリーグに辿り着くまでに、同時に
全日本のメンバーとしてもワールドカップの出場して活躍した中田選手。
華々しいイメージとは裏腹に彼のサッカー哲学やポジショニングに対する考え方に
おいて監督や選手との壁に葛藤する日々が克明に語られているこの本は
中田選手をより深く理解するためにも一読の価値があると思う。
 
この本の中で2つの言葉が印象に残った。
 
1つは日本に近代サッカーをもたらした「日本のサッカーの父」とも呼ばれる
デットマール・クラーマーの中田選手の評である。
「中田のセンスは神から与えられたギフトだ。ああした動きは誰にでもできるもの
じゃない。中田はまさにゲームにフィンガープリント(指紋)を押す選手だ。」
 
もう一つは中田選手自身の言葉である。
「(誇りとは)全力を尽くす、ということ。ワールドカップという場所で自分自身が
 妥協せずに戦うことだよ。」
 
 
ワールドカップのドイツ大会でユニフォームを脱ぐことになった中田選手は現在
”自分探しの旅”をしているとのことだが、近い将来日本に戻ってきて
再び日本のサッカーのレベルアップに貢献してほしいと願っているのはおそらく
私だけではないであろう。
 
尚、余談であるが、さる週刊誌(週刊ポスト/2007年8月3日号)の記事で
中田選手の父親がインタビューに答えていたが中田選手への教育方針として
”自分で頭で考えて物事を決めさせる”ことを徹底していたようだ。ある時宿題を
聞かれたので、あえて間違った解答を教えたら学校で恥をかいてしまい二度と
父親には聞いてこなかったというエピソードが語られていた。”自分で考えて自分で
決断して道を切り開かせる”という教育方針が世界レベルに羽ばたくプレーヤー
へと育った原動力の一つの要因になったことは間違いないものと考えられる。
                                                                             F.S
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